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執筆者の写真Han

他人を思い通りにしたいという心理の背景とは

更新日:10月16日

<この記事はPRを含みます>



1: 他人を思い通りにしたい、動かそうとする心理の背景


1-1: 支配欲の強い人の特徴

分かりやすいのは支配的に振る舞う「家長」のような人

男尊女卑思考、選民思考が根付く環境で育ってきた人の場合、男女問わず支配欲が強いのが「当たり前」だったりします


このように分かりやすいパターンだけでない人も

・お節介な人

・自分が正しいと信じて疑わない人

・「良かれと思って」口や手を出すのが良いことだと思っている人

・過去に失敗したりとても傷ついた経験を上書きしたい人


1-2: 自分の思い通りにしたい人の行動パターン

分かりやすい行動パターンですと

・自分の都合に周囲が合わせるのが当たり前

・自分の気分が全て

という自分のためには周囲が大変な思いをしていたとしても気にも留めないパターン


・相手の意思など関係なく振る舞う

という上記とは少し違う、相手に意思があることを薄々わかっていながらも尊重していないパターン





1-3: 他人をコントロールする方法とは?

昨今知識だけは一般化してきた「ハラスメント」も含まれると思います


自分の魅力や権力、財力などの「力」でコントロールする

自分と相手の立場などの「関係性」でコントロールする


中には脅したり、恐怖を抱かせてコントロールしようとするタイプもいます


SNS上で追い詰め、こちら側の思い通りに動くように脅すなど、

コントロール欲求はエスカレートすると止まらなくなるケースも多いですね


2: 自分の思い通りにする方法とその効果


2-1: 相手を自分の思い通りにする心理的テクニック

具体例を挙げるのは避けますが

・駆け引き

・give & take

・損して得とる(肉を切らせて骨を断つ)


などの方法がありますね


ビジネスシーンにおいては一般的なもの。

営業や販売で成績が高い人は、これらのテクニックは当たり前のように使用しています



2-2: 思い通りにしたいという欲求の健康リスク

自らの心身でも時には思い通りにはなりません


普段とても節制できている人でも

それが崩れる時だってありますし、予期せぬ出来事でコントロールできなくなることもあります


その対象が自分以外なら尚更です。


相手や何かを自分の意のままにコントロールしたい、という欲求を

常に満たそうとするとこれらの健康リスクが生じます

・イライラ

・怒りや不満

・悲しみ、無力感


このような強いネガティブな感情は、心を蝕むだけでなくやる気の低下や日常生活にも影響します。

特に更年期のような自己コントロールが難しい時期においては

余計に体の不調が増すことでしょう



カウンセリングをしている女性


2-3: 無理なコントロールが引き起こす問題


・自分の心身不調

・周囲から孤立する

・周囲から信用してもらいにくくなる

・味方が減る


これらは、そのコントロールを行なっている時期にだけ生じる問題ではなく、

長年経っても尾を引く問題です


特に親子間、夫婦間などで起きると

表面上は何事もないように過ごしていても、何かをきっかけに

この時の問題が再燃したり噴出することもあります


コントロールしていた側にとっては

「寝耳に水」「なぜその時言ってくれなかったのか」となりがちですが

相手側からすると、それができていれば苦労しない、という種類のもの。


なので「今」問題がないから大丈夫。というわけではないのです





3: 他人をコントロールすることの倫理


3-1: 他人の選択を支配することで起こる問題


例えば親御さんがお子さんの進路について考える、とします


まだ小さいうちは「子ども自身の意思」で決めるのは難しいでしょうし、決めたなら様々な手続きや、やらなければいけないことが山積みになります。

そのためある程度は親御さんが「選択する」こともあるでしょう


ただこの段階においても

・明らかに本人が嫌がっている進路

・明らかに本人に適性が合っていない進路

・明らかに強いている進路


だとしたらどうでしょうか?


確かに金銭的な視点など物理的に難しく、本人の希望の選択を取れないこともあるかもしれません。


ただ物理的な条件があったとしても、その中で最大限本人が選択できるのが理想ですね。

あくまでも理想ですから現実はそうはいかない、のは当たり前だとしても


「あなたにはこれがあっているからこれ」

「あなたはこれになりなさい」

「これになりさえすれば大丈夫だから」

「どうせそれをやっても食べていけないんだから」


このような言葉や、意味を含んだ選択を狭める言動は

相手が自分の意思を発言する意欲を奪い、円滑なコミュニケーションが築かれにくくなる背景となります


例:

母・嫌ならそう言えばよかったじゃない

娘・言ったってどうせ聞いてくれないでしょ

母・言わなきゃわからないじゃない

娘・前思い切って言った時、聞いてくれなかったから無駄!


コミュニケーションをしようという意欲が奪われてしまうと、ちょっとしたことのボタンのかけ違いが生じやすくなり


「そんなつもりじゃなかった」


という後悔が生まれやすくなります



3-2: 他人を思い通りにすることは幸福に繋がるのか?


前項での話を読んでいただけると、他人を思い通りにすることは幸福に繋がらない、ことがわかります


いっときだけ相手をコントロールすることはできたとしても

それは永遠ではありません


営業スキルとして駆使し、クライアントを獲得したとしても

そこから長く続く顧客となり得るかは

その後のお付き合い次第になるわけです


むしろ、コントロールされた側が不快に感じるような出来事が積み重なれば

それを覆ることのほうが難しく

よき関係などを築くことはできなくなります

(その危機感をコントロールする側はあまり実感していないのも事実です)





3-3: 相手を尊重した関係作りの大切さ


自分と相手


自分には意思がある。

ならば相手にだって意思があって当然です。


それぞれお互いの意思を尊重し合うことこそが

人間関係作りの大切なポイントになります


尊重された、という感覚はとても暖かく気持ちの良いものです


何かを決める時

あなたはどうしたい?ときちんと聞いてくれる


結果自分が望む方向にいかなかったとしても

自分の意思を伝える意欲を失わない関係ならば

大きなボタンの掛け違いも起きにくくなりますし、

言葉以外の部分で分かり合えることも増えていくことでしょう



4: 支配欲と人生の満足感との関連


4-1: 支配欲が幸福感に与える影響


支配できること=幸福


ではなく、


支配できること=快感


相手の反応が自分の思い通りになると、脳内に快感物質が出てパーっと気分が良くなります

単なる脳の反応、ということです


人は様々な欲求と共に生きており、それを満たすと満足感が得られるという仕組みですが

支配欲に関しては

いっときの満足感を得られたとしても

長い目で見たときに幸福感よりも不幸感に近寄ってしまうことを考えると

持ち続け叶え続けることで幸せにはなりにくい欲求だと言えます



4-2: 思い通りにできないことの受容


思い通りにできないとイライラしてしまう

思い通りになってくれない相手や物事に対して不満をぶつけたくなってしまう


これを冷静に第三者的視点で見てみると。。

欲しいおもちゃを買ってもらえず、暴れている子供と同じではないでしょうか


自分の中の欲求を見つめてあげることは大切ですが

だれかや何かをコントロールすることを、本来のあなたが望んでいるとは限りません


それを押し通せば周囲から孤立したり、信頼を失う可能性があることを

泣いて暴れて現実化させること。


現実的ではないと思います。


そのことをまずは受け容れましょう。


その上で、なぜそこまで「コントロールしたくなってしまうのか」に目を向けられると

とても建設的ですよね





4-3: 人との関係が人生に及ぼす影響


友達やパートナーを作らないといけないわけではない

結婚したり子を持つことが絶対でもない


そんな時代であっても、

一人でいる方が心地よく過ごせる人であっても

全く誰とも接しないで生きることは現実的ではありません


最小限であったとしても、誰かとの関係が築かれ積み重なっていくのが私たちの人生



善行を、同じ人に継続的にすることではなくても

ちょっとした善行を関わったすれ違った誰かに向けるだけで

あなたの人生が温かくなります


情けは人の為ならず


回り回ってあなたの人生を豊かにするものとなりますよ



5: 問題解決のための実践方法


5-1: 自分の思い通りに動かせない時の対処法

まず物事が自分の思い通りに動かない時、動かせない時の理由として


その考えている思い通りの流れが「自然」ではない


ということが挙げられます


宇宙の法則で言えば、自然なものは自然と変化していくからです。

この日本では四季があり、気温の変化に伴い樹木や草花の色が変わったり咲く種類が変わる。

それが「自然」なのです。

最近の気温が高いのが「不自然」なため、秋なのにまだ30度近い気温だったりしますよね。


ですので、自分の思い描く「思い通り」は不自然なことなのだ


と理解した上で、どの部分が不自然なのか?を明らかにしていけると素晴らしい対処法になります

逆に、なんとか不自然なままでもその思い通りを押し通すのだ!とすることは

自分にストレスを与える結果となるでしょう



5-2: ストレスを軽減するコミュニケーション術


とはいえ、思い通りにならない、コントロールできない状況は

少なからずストレスを感じると思います。


その場合、速攻で取れるコミュニケーション術をご紹介します

<すぐやること>

・相手と少し離れる

・深呼吸

・自分が一瞬で幸せを感じらえる「アンカー」を用意し、それを思い浮かべたり見聞きすることで少しでもリラックスさせる


<その次にやること>

・相手にも意思があるという当たり前のことを考える

・相手の意見を聞き、相手の選択肢をまず出させる

・その上で自分の意見を伝え、自分の選択肢を出す

・「両者痛み分け」を決める(どちらか一方の意見を採用することはしない)



最初に行うことはカーッとなった頭を冷やす行動です

次に出来るだけ冷静に相手とコミュニケーションを取るための、とてもフェアな話し合いをすると良いでしょう




5-3: 人間関係のトラブルを避けるためのヒント


上記のコミュニケーション術を取れれば理想ですが

現実ではそうはいかないことも多いと思います


自分側の問題として

・冷静に話したくない

・イライラをなんとかしたくなってしまう

・あの時もこうだった、など過去のことを持ち出したくなってしまう


この状態が起きると、どうしても拗れてしまいますよね

そしてそれをご自分もわかっているのに適切な選択が取れないところが難しいのです


相手側の問題として

・これまであなたが相手を尊重してくれなかった過去を持ち出してくる

・そもそもコミュニケーションを取る気がない

・言動であなたを威嚇してくる


この状態になると、自分ばかりがなんとかしようとしているのがバカらしくなってしまったり・・

相手もそのきならこっちも我慢しない!と拗れまくることもあると思います。



トラブルは自分が気をつけていても、自分が最適な言動をとっていたとしても

完全に避けることはできません


相手を変えることを目的とせず、まずは取り組みやすい「自分が相手をコントロールしてくなってしまう欲求がある」部分を掘り下げたり

必要な癒しを行っていくことで、

まずは自分を楽にしてあげること


人と人の関係は「鏡」に例えられます


あなたが自分を楽にして、自分のご機嫌が取れるようになっていくと

相手との関係も変わっていく可能性があります


相手の振る舞いが変わる、相手との関係性が変わる、相手そのものが不要になる、など。


いくらでも可能性があります。

でも相手を変えても自分が「他人を思い通りにしたい欲求」が変わらなければ、同じことを繰り返します


ぜひ信頼できるプロにご相談して、自分を楽にしてあげてください



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