長女ということもあり、子供の頃から

"さすがお姉ちゃんね～"、

"お姉ちゃんだから一人でできるよね"に応えて生きざるを得ない幼少期だったと思います。

本当は私も妹のように甘えたいのにな～と子供なら普通に思う事でも飲み込んで、

親に出来るだけ手間をかけさせないように気を使っていました。

ただ、子供の事なのでそんな気の回し方がうまくいくはずもなく、違うところで歪みとして出てきていたと思います。

実際親が、私は手のかからない子供だったとは思っていないと思うからです。特に母親とは頻繁にぶつかり、口喧嘩だけでなく手の出る喧嘩もしょっちゅうだったと記憶しています。

いつもいつも抑えようのない怒りや寂しさ、悲しみなどを抱えた複雑で可愛げのない子供でした。

​

思春期になってからはその傾向は特に強くなり、警察のやっかいになることは無かったものの、母親的には"ご近所に顔向けできない"自分の言うことを聞いてくれない、手におえない娘だったことでしょう。

普段、怒りや悲しみなどを内に内に向けて溜め込んでいたものの、何かの切っ掛けに表に出てきてしまう事も有り、そうなると自分でも抑えようがなく、誰かの事をここまで憎く思う事への恐れからか、とにかく親から離れたい、早く自立したい、という気持ちでいっぱいでした。当時は自分が一番凄い！という驕りでいっぱい。私なんて全然ダメ、だって親からすら愛されないんだから、という自尊心の欠如の裏返しからの言動でしたが、それは自分では認められない、認めたくない感情でした。

​

この様な感情がベースになっていたので、人間関係がうまく結べず、距離感も掴めないために他人を敵味方でしか分けることが出来ず、味方と思うとべったり依存するような言動をとってしまい、結局離れていかれてしまうという悪循環の繰り返しでした。

勝手なことではありますが味方だと思っていた様々な人たちに深く傷つけられたし、敵と思って接してきた沢山の人たちを傷つけてきたことでしょう。

​

男性女性関係なく、私は他人とうまく向き合って生きていくということが出来ませんでした。

ですが、ならば一人で生きていけばいい、という風にはならず、出来ないからこそそこに執着してしまい、

人に愛されたい愛してほしいと渇望する大人になりました。

 

大人になってからは、前ほどはそのような渇望を表に出すことはなくなって、表面上は他人とうまく付き合っていけるようにふるまえるようになりました。むしろ人づきあいがうまいと思われていたと思います。が、やはり内部にドロドロと澱を抱え込んでいたのは変わらなかった為、ある意味依存症の様な状態も引き起こしました。買い物、恋愛。全ては自分の中に出来た欠けた穴ぼこを埋めるため。

そこが埋まらないことにはそういう依存的な行動は減らないとわかっていても、どうすればそれを埋められるか具体的で効果的な方法はわからずじまいでした。それでも人生前向きに！というポジティブな気持ちを持つように心がけていましたが、それを試されているのかのような肉体的なつまずきが絶えませんでした。

​

流産、顔全体に赤く腫れたニキビが出来、2年位かけてようやく治ってきたら若年性更年期障害、その後は腰椎椎間板ヘルニアで緊急入院手術、通年性アレルギーや咳喘息、子宮ポリープ、子宮筋腫や子宮頸がんリスク持ちなど、次から次へと。人生修行というけど、これは中々どうして厳しい修行…。でも何とか生きていけてるし、仕事も出来ているし、と口に糊して過ごしていました。

 

しかし、お盆などの時期ににはひどく体調を崩して高熱を出して寝込んでしまうこともあり、これにはとても困っていました。
そんなとき、信頼して長く通ってボディメンテナンスをしていただいていたサロンの先生が、頻繁にバランスを崩す私を見かねて「信頼出来る人が見つかれば、カウンセリングやヒーリングなどのメンテナンスを受ける機会があるとHanさんが抱えるような不調はバランスが取りやすくなるかもしれませんね」と、助言してくれました。

何年かはそのこともすっかり忘れて、毎年同じような状態でやり過ごしていたのですが、ある時、偶然の出会いがあり、その方にセッションをしてもらう機会がありました。そこで明らかになったのは、「私が抱える不調は、子供の頃に受けた心の傷からくるもの」であるという事実。

​

それを癒し解放するインナーチャイルドトランスセラピーも受け、子供の頃からの忘れたくて奥底に閉じ込めていた悲しみや怒りの感情も、スッと解放され、表向きではない赦しの気持ちを持つことも出来ました。

もっと早くやってもらえば良かったー！が一番の実感でした。それほど自分にとって、ヒーリングと内側に滞ってた子供の頃の自分の変容を、必要で欲していた事だったのかを実感できたのです。

 

そこで私が体験したと同じような解放、変容を他の人とシェア出来れば、素敵だな～と考え、自分の体験から人としても特異なスキルを持つ人としても信頼する師匠の元で勉強を始めました。

本当に自分自身に必要で、そして向いていることだったんでしょう、スポンジのように知識やスキル、感覚を吸収し、昔から知っていてずっとやっていたかのようにヒーリングの技術を身に着けることが出来たのです。

まず一番実感したのが、自分自身の安定。一度内面の解放などが出来ても癖と同じで直そうと意識しなければ少しずつ元に戻ってしまいますが、それを戻さないよう定期的に自分自身に施す事で、以前の私とは比べられないほど気持ちが安定し、自分の感情の波にあまり左右されなくなりました(と、言っても以前の自分との比なので、落ち着いた人間かと言われれば全く違いますが)。

それこそ、″特別なこと″ではなく、歯を磨いたりお風呂にはいったりというのと同じように自分自身へヒーリングが日課となり、

そのうち身近な人に施術するようになりました。

 

自分でも驚くほど実際のセッションでは喜んでいただいたり、変容していくのを目の当たりにして、彼らのスッキリした顔を見るたびに、あぁ！私が本当にしたいと思っていたことはこれだったんだ！と心の底から思えました。環境や周りの他人、運のせいにしてきた人生でしたが、今までの辛い経験はここに辿り着くための試練だったから、自分で選んでこの道を歩んできたんだ！と全てに納得がいきました。

ただ、その生きがいを仕事にするとは中々決心がつかない日々が続きましたが、宇宙の後押し(?)なのか、そういう方向に全てが向かってきた事に加え、師匠の強い後押しにとても励まされた事も有り、腹をくくるに至りました。

 

今までは出来ることを仕事にしていましたが、これは自らがやりたいこと。

そう思える仕事に出会えて、そしてそれを活かし誰かの体が楽になったり、昔の私のように迷ったりもがいたりしている人の役に立つ事が出来る事で、これまで感じたことの無い幸福感と意義を感じ、人生がまた一つ新たに始まった、そんな感覚でいます。

 

このお仕事を初めて、ようやく8年目。株式会社設立8期目を迎えています。

自分が技術をクライアント様に提供するだけでなく、スキルを講座で習得することやその講座をご自身も開けるような講師の育成、過去の私と同じように自らが癒しのサポートをしたい方にヒーラーを目指す方向けのスクール、体の健康面からもアンバランスをサポートできるように拡大・発展をしている最中です。

​

ですが私の原点は、あまりに色んなことに躓いてきた、本来なら受ける必要がなかったのかもしれないと思うほど苦しんだ経験のお蔭か、同じような痛みを抱えた方に寄り添える、同じ地平線で物を見ることが出来る、そういう人間でいることだと思っています。

現在ご新規のお客様はご紹介、口コミで来て頂いた方が半数を超え、クライアント様の7割がリピーター様となって頂いております。

この様な天職を活かす機会を与えて頂いてた先生や師匠、宇宙、導いて下さっている存在達、そして何より私の事を信頼して頂きセッション等を受けて頂いているクライアントの皆様に支えられて今日の私があります。

​

今でも日々バージョンアップを楽しく行っているのは、

自分にとっての学びは、クライアント様のための学びでもある、という事から。

コロナ禍を経てまだこのように動けていることを感謝し

皆様が、本来の自分にとっての幸せを私のように見つけ、そしてそれに向かって進めるお手伝いをする事が、私の何よりの喜びであり、生き甲斐です。

 

2024/3/31